単純作業はどんな仕事があるの?メリットやデメリットについて

2021.03.01

単純作業の仕事というと、工場や作業場で、日々同じ作業を繰り返すというイメージを持っている人は多いと思います。

しかし、マニュアルに添って忠実に作業をこなす単純作業は、IT技術が発達した現代であっても、ものやサービスの生産性を高める上で必要な職種です。昨今は、工場や作業場だけではなく、自宅でできる単純作業の仕事も増えており、副業として単純作業の仕事を選ぶ人もいます。

今回は、単純作業の仕事についてメリットやデメリット、単純作業の職種をご紹介いたします。

単純作業の仕事とは

単純作業の仕事は、決められたマニュアルに沿って、繰り返し作業を行うことです。

高いスキルや専門的な知識がなくても仕事に就くことができるので、働くひとの年齢層は幅広いです。作業内容が多様で豊富にあるので、需要が高く、常に求人募集がかけられています。特に夜勤の単純作業は体力的にきついので、時給が高めに設定されており、高収入を得ることもできます。

単純作業は、求められる以上の仕事をする必要がないので、一見すると簡単そうに感じます。しかし、マニュアルに基づいて忠実に作業を繰り返すことは、想像以上に集中力を必要とする作業なのです。

単純作業のメリット

作業が簡単ですぐに覚えられる
単純作業の内容自体は、割り当てられた作業を正確にこなしていくことが仕事の目的なので、簡単ですぐに覚えられるものがほとんどです。専門的な知識や高度なスキルを必要としないので、誰にでもできることがメリットです。

1つの作業に集中できる
単純作業では、複数の作業を同時にこなしたり、工夫しながら作業をしたりすることがないので、1つのことに集中して作業をこなすことができます。作業に慣れてしまうと、集中して作業をこなすので、長いと感じる就業時間もあっという間に終わってしまいます。

人と深く関わらない
接客業や営業・販売業は、人とのコミュニケーション能力が仕事の成果に大きく関わってきます。しかし、単純作業では目の前のことに集中して作業するので、必要以上に人とコミュニケーションを取る必要はありません。人とのコミュニケーションが苦手な人には、働きやすいというメリットはあります。

単純作業のデメリット

・眠くなる、飽きる
単調作業を延々と繰り返すことで、飽きてしまうというデメリットがあります。何時間も同じ姿勢でいることが多く、手の動かし方や目線に変化がないので、眠たくなってしまい、その眠気を抑えることが辛いと感じることもあるようです。

成長ややりがいを実感しにくい
同じ作業を繰り返す日々なので、自分の成長を感じることができないという難点があります。完成した商品をユーザーが購入する場面に立ち会うことが少ないので、達成感ややりがいを感じられないという人も少なくありません。

人との交流がない
単純作業では、必要以上に人とコミュニケーションを取る必要がないことをメリットと感じる人もいますが、逆に人づきあいが好きな人にとってはデメリットとなります。1日を通して、仕事場での会話は挨拶と仕事の内容だけだったという日も珍しくありません。

単純作業にはどんな仕事があるの?

・軽作業
工場や倉庫などで行う製造以外に関する作業です。主な仕事内容は、物流倉庫などで運ばれてきた商品の「仕分け」「梱包」「商品管理」を行います。

組立・組付・加工
工場の中で、製品を図面通りに組み立て、本体に組み付けたあと、マニュアル通り機械で加工していく作業です。ライン作業で製品を完成させていく工程が見られるので、人気のある仕事です。

検品・検査
検品と検査はよく似ていますが、検品は、運ばれてきた商品の個数をチェックする仕事です。一方で、検査は作り上げた製品に問題やミスがないかをチェックすることです。共に、正確性や観察力を求められる仕事です。

内職
内職は自宅でできる単純作業なので、本業がある人が、副業として帰宅後や休日に作業をすることもでき、家事や育児で仕事に出られない人でも、内職で賃金を得ることができます。スキマ時間に作業ができるというメリットがありますが、単価が安いので、効率よく数をこなさなければ稼げないというデメリットもあります。

データ入力
自宅にパソコンとインターネット環境があれば、すぐに始められます。作業内容は、数字を打ち込んだり、キーワードを検索して調べたりなど簡単な作業なので、難しいパソコンの知識などは必要ありません。タイピングが早くなり、自然とパソコンの知識がついていくので、将来web関係の仕事に興味がある人にとっては、スキルアップにつながりやすい職種です。

まとめ

単純作業は、同じ作業を延々と繰り返すので、あまり人と話さずに黙々と仕事がしたい人に向いている仕事です。しかし、一方で好奇心旺盛で人と会話をしながらマルチタスクをこなしたい人には、不向きといえます。

単純作業といっても、自分なりに工夫して迅速に作業ができるようにすると、成長を感じられないと思っていた作業に変化が現れることもあります。1時間にこなせる数が増えたり、誰よりもきれいに仕上げられるようになったりと、自分の成長を感じられるでしょう。

(画像はPixabayより)

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高野勤一
高野勤一