手軽にできる部屋の乾燥対策とは?

2020.12.28

風が冷たく、乾燥する季節となりました。手軽にできる乾燥対策についてご紹介します。

オフィス編

空調で乾燥しやすいオフィスでの乾燥対策です。オフィスですので、あまり派手なことはできませんが、オフィス向けの対策をご紹介します。

加湿器

まず定番のものに加湿器があります。加湿の方式は「スチーム式」と「超音波式」の2種類です。

「スチーム式」は文字通り水を加熱して水蒸気を作ります。パワーがあり広い空間を加湿することが特徴です。

主に業務向けが多く、消費電力も多いため、100V電源が必要です。蒸気が熱いので注意が必要です。

「超音波式」は水を超音波で霧状にして加湿します。本体が小さく、電源もUSBで利用できるため、デスクにおいて利用する方が多いです。

また、最近ではバッテリー内蔵のものもあり、持ち運びができるものもあります。アロマなどを入れて香りを楽しむ方もいます。

マグカップにお湯を入れる

マグカップに熱いお湯を入れて、近くに置いておく方法があります。原理的には、「スチーム式」加湿器と同じ原理です。

専用の機器や電源がいらない分手軽で、オフィスでもマグカップを置いておくだけなので違和感はありません。時間が経つと冷えてしまい効果がなくなってしまうのが難点です。

またパソコンの近くに置く場合、絶対にパソコンにこぼさないようにしなければいけません。

植物を置く

観葉植物を置いて加湿する方法があります。観葉植物を置いた場合と置かなかった場合で、相対湿度に20%も差があったという実験結果もあります。

観葉植物を置いて加湿する場合の注意点ですが、当然毎日適量の水を与えなければいけません。水やりに霧吹きを使うと、さらに乾燥対策になります。

日中は日当たりの良い場所に置きます。植物の葉から水分を出すためには、光合成が必要です。1日を通して日当たりの良い場所に置きましょう。

しっかり管理しないと、虫が湧いたりするので、日ごろの手入れを怠らないようにします。

マスク

局所的にはなりますが、口の周りだけであればマスクも乾燥対策になります。

今はウイルス感染予防の意識が高まり、常時マスクを着用する人がずいぶん多くなりましたが、以前からマスクは乾燥や花粉対策グッズとして利用されていました。

自宅編

自宅では、オフィスではできない方法での乾燥対策があります。自宅ですので、生活の中でできる様々な対策をご紹介します。

洗濯物を干す

洗濯物を部屋干しすることで乾燥対策になります。近年は乾燥対策としてではなくても部屋干しをする方は多いと思います。

部屋干しでも、適度な湿度が得られますが、日当たりが悪いと室温が上がらないため室温を上げるために別途エアコンの運転が必要となります。

室内の温度が上がらないと、空気中に水分を保持することができません。適度な湿度を維持するために適度な温度が必要です。

暖房にエアコンを使わない

エアコンは、冷房でも暖房でも室内の水分を奪います。エアコンによる暖房は手軽ですが、乾燥対策としては良い方法ではありません。

部屋の乾燥を考えれば、エアコン以外の暖房方法を用意した方が良いでしょう。

オイルヒータを使う

室内の水分を奪うエアコンの代わりとなる暖房として、オイルヒータがあります。オイルヒータは、温めたオイルを循環させて空気をゆっくりと暖めます。

空気の水分は維持されますので、使い続けているうちに乾燥していく心配がありません。

すぐに温めたいとか細かく温度調整をすることは苦手ですが、1度温めることで少ない電気台で長時間安定した温度を保ちます。
睡眠中の暖房などに向いています。

ホットカーペットを敷く

ホットカーペットも室内の空気が乾燥しにくい暖房です。部屋全体を暖めることはできませんが、冷たさを感じやすい足元を温めるので暖かさを感じやすいです。

湯沸かしポットを近くに置く

昔なら、火鉢の五徳の上にやかんを置いて暖房と加湿をしていたでしょう。現代の建物で炭による暖房は危険です。

しかし、やかんから出る湯気は、温度も高く湿度も十分含んでいるので加湿には最適です。やかんではありませんが、湯沸かしポットを近くにおいて、お湯の湯気で加湿する方法もあります。

屋外編

屋外に出ると乾燥対策が困難ですが、髪や肌の乾燥を防ぐ方法はあります。外回りの仕事をする人は参考にして下さい。

帽子をかぶる

髪の毛が乾燥しやすい人は、外出時帽子をかぶると髪の乾燥対策になります。暖かい毛糸の帽子などが良いでしょう。

手袋をはめる

寒さ対策にもなりますが、手袋をはめることで手指の乾燥対策になります。コロナ禍の今では、手すりなどを直接手に触れない効果もあります。

まとめ

手軽にできる乾燥対策を紹介しました。室内を加湿するときは定期的に換気をして下さい。換気をしないと、窓が結露して、カビの原因となります。

結露を防ぐ対策として、窓に厚手のカーテンを使うことで、室内の暖かい空気が冷えた窓に直接触れなくなるので結露しにくくなります。

また、サーキュレータを併用して、室内の空気の温度差を減らすことでも結露を減らすことができます。

寒さ対策、乾燥対策をしっかり行い、寒い冬を健康にすごしましょう。

(画像は写真ACより)

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高野勤一
高野勤一