多くの社会人が悩まされている疲れ目の原因や対処法とは

2020.12.17

長時間のデスクワークや、スマートフォンの普及が原因で、疲れ目になる人が増えています。疲れ目になると、頭痛や吐き気などの症状が出るため、仕事の能率が下がってしまうおそれがあります。そんな疲れ目を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。今回は疲れ目の原因や対処法などについて解説します。

疲れ目とは

疲れ目とは、目の酷使や乾燥が原因で、眼球に痛みが生じたり、まぶたが重くなったりする症状のことをさします。別名「眼精疲労」とも呼ばれます。

インターネット調査を行っている「マイボイスコム株式会社」が、2014年10,926名を対象に実施した「目の健康アンケート」によると、全体の57%が目が疲れやすいと回答していることが明らかになりました。

疲れ目が悪化すると頭痛や吐き気、肩こりなどの症状が現れる場合もあります。

疲れ目の原因は?

疲れ目の原因は以下の4つです。

1.スマートフォンやパソコンの見過ぎ
目が疲れる原因のほとんどは、スマートフォンやパソコンの見過ぎです。電子機器のディスプレイを見続けていると、まばたきの数が減り目が乾燥してしまうからです。

また近距離にある画面を長時間見ていると、目のピントを合わせる筋肉である「毛様体筋(もうようたいきん)」が緊張状態を保ち続けるため、目が疲れやすくなってしまいます。

2.身体に合っていない眼鏡やコンタクトの使用
度数の合っていない眼鏡やコンタクトの使用も、目の疲れる要因になります。毛様体筋が無理にピントを合わせるため、目が疲弊してしまうからです。

眼鏡の場合は、フレームが合っていないときにも、疲れ目が起こる可能性があります。鼻の高さや顔の大きさに合っていないフレームは、目周辺を圧迫してしまうからです。

3.老眼
老眼とは毛様体筋の筋力が弱まり目のピントがうまく合わせられなくなってしまう症状のことをさします。ほとんどの人が40代から60代の間に発症すると言われています。

老眼の状態で、無理に物や文字を見ようとすると、目に負担がかかり、疲れ目の原因になってしまいます。そのため、老眼が発症した場合は、老眼鏡の使用したり、こまめに目薬をさしたりして、目に負担をかけすぎないよう注意して下さい。

4.自律神経の乱れ
自律神経が乱れると、身体の各器官をうまくコントロールできなくなるため、場合によっては目の疲れが生じる可能性があります。自律神経の乱れはストレスによって引き起こされるため、普段からストレスをため込みすぎないことが重要です。

疲れ目になったときの対処法

疲れ目になったときは、目に蒸しタオルを当てたり、マッサージしたりして、目をいたわる必要があります。マッサージと同時に目頭の上にある「睛明(せいめい)」や、こめかみ付近にある「太陽」などのツボ押しを行うのも効果的です。

仕事中の疲れ目を防ぐには

仕事中の疲れ目を防ぐには、こまめに目を休めるのが有効です。長時間パソコンやスマートフォンを使用する場合、1時間に1度10分程度の休憩を取りましょう。休憩の際は、目をつぶったり身体を伸ばしたりして、リラックスすることが重要です。

まとめ

今回は疲れ目の原因や対処法、予防策について解説しました。近年目の疲れを感じる人が増えています。疲れ目は仕事の能率低下や体調不良につながるため、予防や対策をしっかり行うのが重要です。

疲れ目はパソコンやスマートフォンの見過ぎや老眼、自律神経の乱れなどが原因で起こります。目の疲れを感じたら、目の上に蒸しタオルを乗せたり、マッサージしたりして、目をいたわりましょう。また疲れ目を予防するには、1時間に1度10分程度の休息を取るのが有効です。

(画像はぱくたそより)

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高野勤一
高野勤一