本当に大切なことってなんだろう?共働き世帯のメリットとデメリット

2020.08.11

夫婦共に働く「共働き世帯」が今や当たり前の存在となりつつあります。昔は夫は外で働き、妻は家を守るのが当たり前だった時代がありました。しかし平成28年度「男女共同参画に関する世論調査」によると「子供が出来ても、ずっと職業を続ける方が良い」と答えた人が全体の54.2%と過半数を越えるなど、結婚後の女性の社会進出が一般的になってきました。

この記事ではこれから結婚するひとや結婚して数年経ち共働きを検討しているというひとに、そのメリットデメリットなどをご紹介していきます。

共働き夫婦の割合

共働きを選択する夫婦は年々増え続けており、平成9年以降は共働き世帯が専業主婦世帯を上回っています。昭和55年頃から共働きは増え始めたと言われており、昭和55年度の共働き世帯が約614万世で帯専業主婦世帯が1114万世帯だったのに対して、平成29年度の調査では共働き世帯が約1188万世帯、専業主婦世帯が641万世帯と完全に逆転しています。

共働きを選んだ理由

なぜ共働きを選んだのか?一番に挙げられるのは経済的な理由。こどもがいる家庭では「生活や子育ての事を考えるとお金が必要・・・」といった理由で共働きを選択せざるを得ない家庭も多いと思います。

ですが経済的に困っているわけでは無いのに共働きを選ぶ夫婦も増え続けています。結婚して家庭におさまるより、社会で働き続け自分の価値を見出すといったひとや、収入を夫に依存するのではなく自身でも得ることによって、夫婦対等の立場でいたいといった理由で働き続ける女性、単純に働くことが好きといった理由までさまざまです。

共働きのメリット・デメリット

共働きが増えた背景には景気の悪化や女性の社会進出の増加などさまざまな理由が存在しますが、共働きにはメリットとデメリット両方が存在します。

メリット
収入が増える

共働きにおいて最大のメリットは収入が増えること。単純に夫の給料+妻の給料を受け取れるわけですから経済的にゆとりが出来ます。

年金が増える

老後の生活を考えた時に重要となってくるのが年金。年金だけでは生活が不安という理由で定年退職後も働くひとが増えていますが、共働きをすることで妻の年金も大幅にアップします。専業主婦の場合妻の収入はゼロなので夫の扶養に入り国民年金となります。ですが妻が正社員だと厚生年金に加入することになります。すると定年後の年金支給額が二人合わせて大幅に増えます。

自由になるお金が増える

共働きをしているとお互いに収入があるため、お小遣いに気を使わなくて済むといった声もあります。ですが生活費や貯金などある程度のルールは決めておかないと揉める原因となってしまうので夫婦で細かく話し合いましょう。

やはり主たるメリットは収入の多さにあります。他には妻が仕事をしていることでお互いに思いやりが持てるといった声、親に頼れない状況が増えるためこどもの自立心が育ちやすいといった声もありました。

デメリット
家事等の役割分担

共働きになると専業主婦と同じように家事や育児に時間がとれるわけではありません。共働きをしていても夫が家事を妻にまかせる状況は変わらず、そのために妻のストレスが溜まり揉め事に発展してしまうといったケースが多いようです。

支出の増加

共働きによって収入が一定の額を越えると社会保険料がかかってきます。所得税や住民税なども額が変わってきます。他にも両方が外に出て働いていることで身だしなみに気を遣わなくてはいけませんしランチ代などの支出が増加します。もちろん収入自体が増えているので気にはならないでしょうが、こういった面でもルールを決めることは大事になってきます。

時間のすれ違い

お互いが仕事をしていると休みが合わせづらく2人の時間が少なくなってしまいすれ違いが生まれます。こどもがいる家庭では母子がふれあう時間が減るといった声や、休日出勤になってしまったときにこどもと遊びに行くことが出来なくなるといった声が聞かれました。

デメリット面で多く目についたのが家事や育児などの家庭面に関わること。夫婦ともに仕事中心の生活になってしまうと、どうしても家庭にさく時間が少なくなってしまいます。そこから夫婦に歪みが生じ、離婚・・・なんてことにもなりかねません。共働きをするうえで最も大切なことは、お互いを思いやる気持ちなのかもしれません。

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高野勤一
高野勤一