企業のLGBTへの取り組み評価指標「PRIDE指標」発表

2016.06.27
任意団体work with Prideが策定

21日、任意団体work with Pride(以下、「wwP」という)は、日本で初めてとなる、性的マイノリティ(以下、「LGBT」という)に対する企業などの取り組みを評価する指標「PRIDE指標」を策定したと発表した。

「wwP」は、企業及び団体において、LGBTに対するダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する任意の団体である。

構成団体は、日本アイ・ビー・エム株式会社、国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ、認定特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ、特定非営利活動法人虹色ダイバーシティである。

「PRIDE指標」について

「PRIDE指標」は、次の5つの評価指標を総称したものであり、それぞれの頭文字はPRIDEの各文字に合わせてある。

Policy(行動宣言)について、LGBTに関する方針を、企業や団体全体で取り組む課題であることを明文化し、インターネットなどで社内外に広く公開しているかどうかが、評価される。

Representation(当事者コミュニティ)について、LGBT当事者・支援者に限らず、働きやすい職場を目指す人の集まりとなるような取り組み(社内・社外の相談窓口を設けている、支援者を増やす、そして顕在化するための取り組みをしているなど)があるかどうかが、評価される。

Inspiration(啓発活動)について、過去3年以内に、社員に対して、LGBTへの理解を促進するための取り組み(研修、イントラなどでの社内発信、啓発活動など)を行っているかどうかが、評価される。

Development(人事制度、プログラム)について、結婚休暇、介護休暇、単身赴任手当など、婚姻関係の異性パートナーがいると同様の人事制度や福利厚生制度などを、婚姻関係の同性パートナーがいる場合も適用しているかどうかが、評価される。

Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)について、過去1年以内に、LGBTへの社会の理解を促進するための社会貢献活動や渉外活動(例えばLGBTイベントへの社員参加の呼びかけなど)を行ったかどうかどうかが、評価される。

7月1日(金)募集開始

7月1日(金)から9月16日(金)まで、PRIDE指標に対する企業及び団体の取り組みを募集する。選考結果を、10月26日(水)「work with Pride 2016」セミナーで発表する予定である。

▼外部リンク

work with Pride「LGBT指標(PRIDE指標)について」
http://www.workwithpride.jp/pride.html

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小野陽子
小野陽子