「AI OCR導入の実態調査」、約8割が「課題がある」と回答

2022.06.18
帳票作業の自動化は進んでいるか

株式会社ハンモックは、「AI OCR導入の実態調査」を行い、2022年6月15日に結果を発表した。

画像データを文字データに変換するAI OCRを導入している企業の運用担当者109名の回答をまとめたもので、約8割が「課題がある」と回答していることが分かった。

導入前の期待、導入後の実態

はじめにAI OCRで処理する1日の帳票数を聞いたところ、「100枚以下」が32.9%、「101~500枚」が34.9%、「501枚~1000枚」が23.9%、「1001枚以上」が8.3%であった。

AI OCR導入前に期待していたことは「業務の手間を削減」58.7%、「オフィスのペーパーレス化」49.5%などがあげられた。

AI OCR導入後に課題が「かなりある」「ややある」と回答したのは77.1%。課題の内容は「確認作業の手間がなくならない」56.9%、「文字認識の精度が低い」43.1%などだ。

自由回答では管理できる人材がいない、くせのある手書きの文字が認識できないなどがあった。

入力作業・確認作業の手間

AI OCRで帳票を読み取った後の確認・修正作業について「全項目を目視チェック」が29.3%、「確認が必要と表示された項目のみ目視チェック」が51.4%だ。

今後AI OCRに求めるものは「高精度のデータ化」65.1%、「確認作業の省略」48.6%、「スピードの速さ」45.0%などで、85.3%が入力作業をゼロにするサービスに興味があると回答した。

(画像はプレスリリースより)
(株式会社ハンモック調べ)

▼外部リンク

株式会社ハンモックのプレスリリース
https://www.hammock.jp/defact/media/media_pe-less_ocr.html

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高野勤一
高野勤一