クリニックのIT化調査、診療とバックオフィス業務に格差

2022.05.19
クリニックのITシステムに関連する運営状況

株式会社DONUTSは、電子カルテ「CLIUS(クリアス)」を提供する中、医療機関のIT化に関する実態を明らかにするため、クリニックのITシステムに関連する運営状況を調査。2022年5月18日に結果を発表した。

電子カルテ使用率約9割

この調査では、勤務医・開業医79名の回答をまとめており、現在使用しているカルテは「電子カルテ」が89.9%だ。

導入したメリットを聞いたところ、「業務効率化につながった」が71.4%、「読みやすく把握しやすくなった」が54.3%、「場所をとらない」52.9%などがあげられた。

また、情報へのアクセスが容易であることや、データ分析などが行えることも電子カルテならではのメリットがあげられている。

今後の電子カルテに期待する機能は、カルテからも会計処理ができる「レセコン内包」、「WEB予約」「WEB問診」などが60%以上を占める。これらも業務効率化、受け付けスタッフの業務軽減、クリニック全体のIT化などにつながると回答した。

勤怠管理は「タイムカード」

次に勤務場所の打刻方法について聞いたところ、経営者のため打刻が不要とする割合が51.9%であったものの、その他は「タイムカード」36.7%、ICカードやスマホ、顔認証などは10.1%、ブラウザでのログイン打刻は7.6%であった。

診療関連ではIT化が浸透している一方で、勤怠管理などのバックオフィス業務への意識には格差があると報告している。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社DONUTSのプレスリリース
https://www.donuts.ne.jp/news/2022/0518_cliusdata/

記事をシェアする

高野勤一
高野勤一